Microsoft包括ライセンス契約について

はじめに

東海国立大学機構(機構)はマイクロソフト社(MS社)との間で包括的なライセンス契約を結んでおり,名古屋大学の教職員と学生は,同契約に含まれる様々なソフトウェアやサービスを利用することができます.本ページでは,この契約で利用可能となるソフトウェアやサービスについて紹介します.

なお,本契約については,MS社の「大規模教育機関向け総合サービス(Enrollment for Education Solutions, EES)」と呼ばれるライセンスプログラムにおいて「Microsoft 365 Education A3」と呼ばれる製品を購入する形で締結しています.クラウドサービス等においては,プログラムや製品の違いによって提供される機能が違ってくることもありますので,ネット情報を検索する際には「EES」「MS 365 Education A3」等のキーワードにも注意しておいて下さい.

1. 機構アカウントで利用するソフトウェア・サービス

ここで示すものは,教職員・学生個人に対し発行された機構アカウントを使い,個人で使用するものとなります.機構アカウントの入手方法等については機構アカウント特設ページをご参照下さい.

Office 365デスクトップアプリ

パソコン(Windows, Mac)やスマートフォン,タブレットにインストールして利用するWord, Excel, PowerPoint等のアプリ(ソフト)です(A1ライセンスユーザである一部教職員については,Office 365デスクトップアプリをご利用頂けません).

  • パソコン版については,Webブラウザを使ってOffice.com にアクセスし,機構アカウントでサインインして,ページ内のメニューからインストール作業を行って下さい.詳細な操作手順は「Microsoft Office 365 デスクトップアプリ」にて案内しています.スマートフォン版・タブレット版については,App StoreやGoogle Playからインストールし,アプリ内で機構アカウントにサインインしてご利用下さい.
  • 1つの機構アカウントで,最大5台までのパソコン,最大5台までのスマートフォン,最大5台までのタブレットにインストールして利用できます(すべて利用すると,最大15台まで利用可能です).
  • 個人で所有するパソコン,スマートフォン,タブレットにインストールし,学生においては学習,研究, 課外活動等,教職員においては教育,研究,業務,自己研鑽等の ため利用することができます.

クラウドサービス

機構アカウントで Office.com にサインインすることで,下記のサービスが利用可能です.いくつかのサービスには専用のアプリが準備されており,Webブラウザを使わずに,直接サービスを利用することが可能になっています.一部のサービスや機能については,限られたブラウザでしか動作しないことがありますので,できるだけ専用アプリを利用することをお勧めします.

  • Teams:メッセージ交換,音声・ビデオ会議,ファイル共有等の機能を持つコミュニケーション支援サービスです.専用アプリが利用可能です.
  • OneDrive:クラウド上にファイルを保存するストレージサービスで,パソコンのファイルとの自動同期,古いバージョンへのロールバック,他のユーザとの共同編集等の機能もあります.2021年11月現在,1ユーザに5TBの容量を割り当てています.専用アプリが利用可能です.
  • Forms:オンラインフォームの作成・集計サービスです.各種申請フォームや簡易アンケートの実現等にご利用頂けます.
  • Stream:大学内の動画共有サービスです.Teamsで録画した会議等のビデオデータの保管先となるだけでなく,手作業でファイルをアップロードして管理することも可能です.クラウド上で動画を編集したり,自動音声認識機能を使ってトランスクリプトを生成したり,字幕を付けたりすることも可能です.
  • Sharepoint:グループやチームで利用するファイル共有サービスです.通常はTeamsの裏方で稼働しているサービスですが,Sharepointを直接操作することにより,ファイル操作の権限管理等を詳細に行うことが可能となります.
  • PowerAutomate:複数の操作を組み合わせ,データやファイルの自動処理を可能とするためのサービスです.クラウド上で操作を実行する機能に加え,自分のパソコン上で操作を実行するPowerAutomate Desktopも最近利用可能となりました.

Office.comを経由するのではなく,アプリを直接インストールし,機構アカウントでサインインして利用するものとして下記のサービスもあります.

  • Minecraft:仮想空間でプレーヤーを操作して目的を遂行するゲームですが,近年は教育分野での活用が注目されています.Minecraft Education Editionのサイトからアプリをインストールしてご利用下さい.

メールサービス

機構アカウントにはnagoya-u.ac.jpドメインのメールアドレスが追加で登録されており,通常のメールと同様にして利用することが可能です.Office.com からWebメールとして利用する以外にも,OutlookやThunderbird等,MAPIまたはOAuth2対応のメールソフトでメールの読み書きを行うことも可能です.メールサーバの情報や設定手順等については機構アカウントによるメール利用方法のページを御覧ください.

2. 機構アカウントとの紐付けなしで利用するソフトウェア

Office Professional Plus

1台のパソコン(Windows, Mac)にインストールすれば,そのパソコン上で誰でも利用できるOfficeアプリです.

  • 大学が所有(レンタル,リースも可)し,学内で複数人が共同利用するPC/Macにおいてのみ利用可能です。一般に開放している任意の研究室,図書館のオープンスペース等で来館者に開放されているPC等での利用が想定されています.
  • 個人所有PC/Macや教職員のみが利用するPC/Macは利用できません.個人所有のパソコンでは,先述のOffice 365デスクトップアプリをご利用下さい.
  • 大学が所有するパソコンでも,特定の個人が専有したり,教職員のみが共有したりする場合は利用が認められません.
  • 当面の間は,利用申請者にライセンス認証用の鍵(Multiple Access Key, MAK)をお伝えすることで,利用を認める運用とし,準備ができ次第,学内に設置した鍵管理サーバ(Key Management Server, KMS)と交信を行うことでライセンス認証を行う方式に切り替えます.具体的な手順等は,サイトライセンス取得ソフトウェアのページで案内する予定です.
  • ライセンス管理・ユーザ管理を厳しく行う必要があり,責任の所在を明確にしておく必要があるため,本サービスの利用は教職員からの申請制として運用しています.
  • 以下の利用申請フォームに必要事項を入力後,表示された利用申請書を印刷・押印し,情報連携推進本部(情報基盤センター1F ITヘルプデスク内)へご提出ください.
※現在、申請受付停止中です。(2024年3月11日)

3. 部局等の単位で使用するソフトウェア・サービス等

サーバーライセンスとCAL

包括契約には,部局等のサーバで使用する一部のソフトウェアと,サーバ機能を利用する際に必要となるクライアントアクセスライセンス(CAL)も含まれています.

  • Exchangeサーバ(メール),Sharepointサーバ(文書管理),および同サービスCAL
  • Windows Server CAL.ただし,Windows Server OSは契約に含まれません

これらの利用についてはacct-help@g.thers.ac.jpまでメールでご相談下さい.なお,サーバのインストールイメージやライセンス認証の情報等は大学から提供しますが,インストール作業やサーバの運用,トラブル発生時の対応等については,利用者自身の責任で行って下さい.

Azure Dev Tools for Teaching

Azure Dev Tools for Teaching (旧称Imagine,DreamSpark)は,ソフトウェアの設計・開発に関する教育を支援するマイクロソフト社のプログラムです.

  • 本プログラムの一環として,Visual Studio 系の開発ツールや,動作検証のための OS等が利用可能です.

  • 一連のソフトは教育・研究目的のみに利用が限定されています.商用利用はもちろん,一般的な用務での利用も許されていません.

  • ライセンスおよびユーザの管理を厳しく行う必要があり,責任の所在を明確にしておく必要があるため,本サービスの利用は部局長からの申請制として運用しています.利用申請は,下記通知内の様式を使用してください.
    AzureDevToolsforTeachingの利用について(学内限定)