教材の著作権

インターネット上で教材等を公開するために

最終改訂:2006年1月31日

 教材等をインターネット上で公開する場合は,事前に著作権や個人情報保護の観点から問題がないことを,教員自らで確かめる必要があります.本資料は,この際において注意すべき点をまとめたものです.
 ほとんどすべての授業において,その内容や教材を公開する場合には,著作権が非常に大きな問題になります.著作権が他者にあることが明確な資料は,教室内で教材として利用することはできても,インターネット上での公開は出来ません.また,講演をお願した方々,授業の補助をした学生,講義出席者等の個人情報についても十分な配慮が必要です.

参考サイト


公開する前に

最終改訂:2006年1月31日
教材公開の際のチェックポイント.

著作権の観点からのチェックポイント

  • 内容は,オリジナルですか.著作権が他者にある資料を公開することは出来ません.
  • 著作権が他者にある資料を利用する場合,著作権者から事前承諾を得ていますか.
  • 他の文献等を引用している場合,出典の表示していますか.
  • 教科書・参考書と同じ文・図を使っていませんか.(ただし,普遍的な文・式についてはオリジナルでなくてもよい)
  • 練習問題やその図は,教科書・参考書からの複写ではありませんか.
  • 新聞をそのまま掲載していませんか.(引用のみとし記事そのものの掲載は避ける)
  • 写真は,あなたが著作権をもつものを利用していますか.
  • 画像は,他の資料(インターネットを含む)からの複写ではありませんか.
  • 他者が作った表を,画像としてそのまま利用したりしていませんか.
  • プログラムは,オリジナルですか.プログラムにも著作権が存在します.

個人情報の観点からのチェックポイント

  • 学生等の個人名が含まれていませんか.
  • 学外講師名も場合によってはイニシャルにする.(一般市民等を招いて講師とした場合等)
  • 氏名等以外でも,個人が特定できる記載はありませんか.(イニシャルの場合要注意)

その他のチェックポイント

  • 講義時間数は、規則どおり(1学期あたり15回等)ですか.
  • 他のサイト(特に個人頁)へのリンクは注意が必要です.


うっかりミス

最終改訂:2006年1月31日
勘違いやうっかりミスの事例集です.


  • 外国の文献から利用した図表である,著作権を問題にする国ではない.
    →他国の文献であっても国内文献同様に著作権を尊重してください.
  • 参考にした教科書はある,基礎科目は 誰が書いても同じような式・表現になる.
    →文章やレイアウトをそのまま利用することは許されません.普遍的な内容・表現であり,他の著作物と似てしまうのはやむを得ません.
  • 本文はオリジナルだが,練習問題の中に数問,別の文献の章末問題をそのまま使った部分がある. →練習問題にも著作権が存在します.
  • 講義ノートで本文はオリジナル.図表だけ教科書からスキャンして貼り付けた. →図表をそのまま無断引用することは問題があります.著作権者の承諾を得る必要があります.図表をノートに掲載せず,図表の場所(ページ番号)のみを示すことでも対処できます.
  • 授業中の学生の議論の議事録を教材として公開する.
    →個人情報に注意ください.
    議事録作成者が教員本人で無い場合は,議事録作成者に事前承諾を得てください
  • 学生が講義中に作成した資料(レジュメ)を公開したい.
    →学生の著作物です.学生の事前承認を得てください.
    また,他の著作物の無断利用や個人情報保護の観点からの問題が無いことを特によくご確認ください.
  • 公知のデータをまとめた表を他者のサイトからダウンロードして使用.
    →同様の内容の表を,ご自分で作成ください.
  • 利用の事前承諾をもらったはずだと理解しているのだが...
    →将来のことを考えると,文書で承諾をうけとることをお勧めします.