情報セキュリティ室長挨拶
森健策 室長
(CIO補佐兼務)
大学における教育研究のデジタル化は加速度的に進行しています。オンラインを活用した講義の普及、電子ジャーナルなどに代表される学術コンテンツのオンライン化、研究データのコンピュータへの蓄積、そして、スーパーコンピュータを活用したシミュレーションに基づく研究の普及など、この10年間で大学が置かれた環境は大きく変化しました。また、スマートフォンやタブレット端末型など、デジタルデバイス自体も急速にパーソナル化が進んでいます。
このような環境下において、サイバーセキュリティ対策はますます重要となってきています。高度なセキュリティ技術の導入や運用、構成員へのサイバーセキュリティに関する教育活動、これを裏付けるポリシーやガイドラインの作成、そして、他大学と連携した活動推進など、サイバーセキュリティに関する幅広い活動が求められています。これらを踏まえて、2020年4月に名古屋大学情報連携推進本部情報セキュリティ室が設置されました。名古屋大学ではこれまで情報戦略室が中心となって、サイバーセキュリティ対策に関する諸活動を行ってきましたが、情報戦略室から独立する形で情報セキュリティ室が設置されました。
名古屋大学では令和元年10月に「名古屋大学サイバーセキュリティ対策基本計画」を策定し,(1)セキュリティ体制の強化,(2)実効性のあるインシデント対応体制の整備,(3)サイバーセキュリティ等教育・訓練や啓発活動の実施,(4)情報セキュリティ対策にかかる自己点検及び監査の実施,(5)他機関との連携と協力,の実現を目標として掲げています。この目標を達成するために、情報セキュリティ室においては、
- サイバーセキュリティインシデントに対する緊急対応
- サイバーセキュリティ対策の企画・立案・評価
- サイバーセキュリティに関する最新情報の収集と対応
- サイバーセキュリティに関する予防体制の整備
- サイバーセキュリティ意識向上のための啓蒙活動等
- サイバーセキュリティに関する監視・対応業務
- 学内・外との連携によるサイバーセキュリティ対策の強化
- サイバーセキュリティに関する人材育成
などの活動を積極的に行っていく予定です。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。