新型コロナウイルス(COVID-19)の論文がアメリカ化学会の専門誌に採録されました

立教大学 望月祐志教授らが開発・整備しているABINIT-MPプログラムを使い、
新型コロナウイルス(COVID-19)の主プロテアーゼと阻害剤の複合構造に対する
フラグメント分子軌道(FMO)計算による詳細な相互作用解析の論文が、
アメリカ化学会の専門誌に採録されました。

上記解析では、試行錯誤段階から名古屋大学情報基盤センター設置のFujitsu PRIMEHPC FX100
(以降、FX100)を利用し、X線構造のPDBでの公開から1ヶ月で計算・解析・論文化を行いました。

水和の条件を含むFMO計算は通常の計算サーバでは膨大な時間を要しますが、
FX100による並列計算(3,072コア)により1構造あたり30.5時間で処理が可能となりました。

論文:
Fragment molecular orbital based interaction analyses on COVID-19 main protease - inhibitor N3 complex (PDB ID:6LU7)

J. Chem. Inf. Model. 2020

Publication Date: June 15, 2020

https://doi.org/10.1021/acs.jcim.0c00283