「第43回お試しアカウント付きスーパーコンピュータ「不老」利用型講習会 機械学習(初級)」を開催します
日時、開催場所
- 2022年 12月 22日(木) 10:00 - 17:30
- Zoomによるオンライン開催
対象者
- スーパーコンピュータ「不老」を機械学習に活用したい方
定員
- 最大30名(先着順)
- ただし講習会用アカウントの利用は最大20名まで
概要
名古屋大学情報基盤センターでは、社会貢献、および、大規模並列処理の普及を目的として、 当センターが有するスーパーコンピュータ「不老」を利用した講習会を実施しています。 本講習会ではType IIサブシステムを利用した機械学習に関する講習会を実施します。
本講習会の参加料金は無料です。 希望者には講習会終了時に受講証を発行いたします。(ご希望の方は問い合わせ先までメールでご連絡ください。) 参加者はセンターのユーザである必要はありません。
機械学習は様々な分野で活用されている技術であり、その需要は非常に大きなものとなっていますが、時間のかかる処理でもあります。 その時間の短縮にはGPUの利用が非常に効果的です。 「不老」Type IIサブシステムに搭載されたTesla V100 GPUは機械学習を高速に行うのに適したハードウェアであり、普通に買うよりもずっと安く手軽に利用できます。 しかし機械学習を高速に行いたい方たちがスパコンの利用に慣れているとは限りません。
そこで、「スパコンで機械学習を行いたい」方向けの初心者向け講習会を開催することにしました。 本講習会では機械学習そのものについての説明はほとんど行いません。 TensorFlowやPyTorchを用いた機械学習プログラムを「不老」Type IIサブシステム上で実行するための方法を説明し、実際に使って試していただきます。
本講習会で扱う内容
- 「不老」の基本的な使い方(バッチジョブの実行方法など)
- 機械学習とGPUに関する基礎知識
- 「不老」を用いた機械学習に関する基礎知識
- ノードとジョブの使い分け、SSDの活用、Singularityコンテナ
- コンテナを用いたTensorFlowとPyTorchの基本的な使い方(実習)
- NGCからコンテナを入手して実行してみる
- ソフトウェア環境整備について
- Python関連の開発環境を自分で整備して使うには
- マルチノードマルチGPUジョブの実行
- JupyterLabの利用方法
- AlphaFoldの利用方法
- Optunaを用いたハイパーパラメタ最適化
企業所属の方は、受講資格の審査を事前に行うため、 12月8日(木)12:00までにお申し込みください。 アカデミック所属の方は12月19日(月)12:00まで受け付けますが、 先着順で締切であり事前の接続準備が必要であるため、なるべく早くお申し込みください。
講習会当日から3日間利用できるお試しアカウント付きです。ぜひ復習にお役立てください。
受講のための注意
-
Zoomによるオンライン開催及びプログラム実習のため、受講者所有のパソコンから インターネットに接続できる必要があります。
- 操作やプログラムの動作に問題があった場合にZoomの画面共有機能によるサポートを行うため、 Zoomの接続とスーパーコンピュータ「不老」への接続は同じPCで行うことを推奨します。 Zoomとスーパーコンピュータ「不老」への接続を異なる機器で行う(タブレットでZoom視聴、パソコンでSSH接続、など) 場合にはサポートに制限がある可能性があることをご了承ください。
-
パソコンのOSは問いませんが、Windows/Microsoft Update、Apple Security Update等の最新の セキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェア をインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認しておいてください。
-
既にスーパーコンピュータのアカウント「不老」をお持ちの方には お持ちのアカウントで接続していただきます。 スーパーコンピュータ「不老」へssh接続できることを事前に確認しておいてください。 また、既にアカウントをお持ちでログインのサポートが不要な方は午後のみの参加も可能です。申込時に「備考」欄にその旨をご記入ください。
- 受講前にSSH公開鍵の作成とSSH接続が行える環境を用意しておいてください。(事前に公開鍵の作成をしておくことを強く推奨します。)
Windowsをご利用の方はMobaXterm等をインストールする必要があります。
- ご参考:SSH接続とコンパイル環境の整備
- スーパーコンピュータを初めて利用する方も歓迎します。
ただし、Linuxのコマンドライン操作に全く慣れていないと演習に苦労する可能性があるため、
一通りのシェル操作(SSHコンソールでのファイル操作)やエディタ操作にあらかじめ慣れておくことを強く推奨します。
- ご参考:Linuxの基本操作
プログラム
-
9:30 Zoom接続開始
- 10:00 - 12:00 イントロダクション、端末設定など
- 名古屋大学情報基盤センターの計算機および利用形態
- スーパーコンピュータ「不老」へのログイン
- スーパーコンピュータ「不老」の使い方、ジョブの投入方法、実行確認
- 13:00 - 17:00 「不老」を用いた機械学習プログラムの実行方法と演習
- 機械学習ジョブの実行方法
- ソフトウェア環境の整備方法
- サンプルプログラム等を用いた演習
- 自由演習
- 17:00 - 17:30 質疑、スパコン利用相談
講習会資料
- 講習会前日までにメールでお知らせします。万が一届いていない場合は問い合わせ先アドレスまでご連絡ください。
- 「不老」利用者向けに資料の公開も行っています。詳細は講習会案内ページをご覧ください。
参加登録方法
- 事前申込み にアクセスして参加登録のための情報を入力してください。 メールアドレスは所属先のアドレスをご記入ください。
- 登録番号をお持ちでない場合は登録番号欄に「a49999a」とご記入ください。
- 前日までに、zoom接続情報、説明会資料ダウンロード情報などをメールにてお送りいたします。
- a49999aを記入された方には講習会受講用の一時的なアカウントの情報もお送りします。
- 海外居住者および来日6ヶ月未満の場合、安全保障輸出管理の申請が必要です。
問い合わせ先
- 名古屋大学 情報基盤センター 共同利用担当
- Tel: 052-789-4354・052-789-4379
- Mail: kyodo<アットマーク>itc.nagoya-u.ac.jp