スーパーコンピュータ「不老」Type IIサブシステム利用 マルチGPU・Deep Learningハッカソン (開催記録・資料公開)
ハッカソンの開催記録とあわせて、一部の資料を公開します。
開催日時、開催方法
- 開催日時: 2020年11月5日(木) 10:00 - 6日(金) 17:00
- 開催場所: Zoomによるオンライン開催
- 主催: 名古屋大学 情報基盤センター
- 共催: エヌビディア合同会社
定員
- 最大25名程度
概要
名古屋大学情報基盤センターでは、社会貢献、および、大規模並列処理の普及を目的として、 当センターが有するスーパーコンピュータ「不老」を利用した講習会やイベントを実施しています。
「不老」Type IIサブシステムの利用促進・システム利用者のスキルレベル向上のためには 搭載されているGPUの活用技術が重要であるため、 初心者向けには情報基盤センター単独開催の講習会を実施(計画)しています。 一方、中級以上のスキルのある利用者や、 機械学習には慣れているがスパコン利用には慣れていない(潜在的)利用者には、より実践的な演習・情報交換の場も必要です。 そこで、GPUの開発元であるエヌビディア合同会社と協力し、課題持ち込み型のGPUプログラミング演習・相談会(ハッカソン)の実施を計画しました。 特に複数のGPUを活用する高度なGPUプログラミングや分散Deep Learningに興味のあるユーザを主な対象者と考えているため、 「マルチGPU・Deep Learningハッカソン」というタイトルを設定しました。
本イベントの参加料金は無料です。 参加者はセンターのユーザである必要はありません。 また産業利用を想定されている企業技術者の方々も参加できます。
参加資格・参加上の注意
- 本イベントは、GPUを用いたDeep Learningについてある程度のスキルのある方を対象としたイベントです。 特に単一GPU向けのDeep Learningプログラムを有していて、マルチGPU対応に興味がある、 マルチGPU向けのDeep Learning実装を行っているが、より高い性能を得る方法を知りたいといった方の参加を推奨します。 「不老」を利用したことのない方向けのサポートはしっかり行いますが、Deep Learning初心者向けの説明は行いません。
- 課題持ち込み型ですので取り組みたい課題は各自でご用意ください。
- Singularityによるコンテナの利用は自由に行えます。(コンテナの編集も可能です。)
- 基本的にどなたでも参加いただけますが、営利目的ではない持ち込み課題での参加に限ります。
- 基本的に 2日間ご参加いただきますが、途中の一時的な離籍は自由です。
- 外国籍および海外在住の方で「不老」のアカウントをお持ちでない方は、利用開始までの手続きに時間がかかるためご参加いただけません。
- 「不老」のアカウントをお持ちでない方は、アカウントの用意に時間がかかるため、早めにお申し込みください。
- グループで申し込んでいただいても構いません。各メンバーがそれぞれ申し込みを行い、備考欄にグループ構成をご記入ください。
参加のための注意
- Zoomによるオンライン開催のため、受講者所有のパソコンからインターネットに接続できる必要があります。 また、情報交換にはSlackを併用する予定です。 ZoomやSlackへの接続は参加者自身で行っていただきます。
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パソコンのOSは問いませんが、Windows/Microsoft Update、Apple Security Update等の最新の セキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェア をインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認しておいてください。
- 参加前にSSH公開鍵の作成とSSH接続が行える環境を用意しておいてください。 Windows利用の方はMobaXterm等をインストールする必要があります。 ご参考:SSH接続とコンパイル環境の整備
- 既にスーパーコンピュータのアカウント「不老」をお持ちの方には お持ちのアカウントで接続していただきます。 スーパーコンピュータ「不老」へssh接続できることを事前に確認しておいてください。 (本イベントによる利用ポイントの消費はありません。)
メンター(予定)
- 阮 佩穎:エヌビディア合同会社 ディープラーニングソリューションアーキテクト
- 大串 正矢:エヌビディア合同会社 シニアソリューションアーキテクト
- 石関 利英:エヌビディア合同会社 シニアソリューションアーキテクト
- 呉 先超:エヌビディア合同会社 シニアソリューションアーキテクト
- 成瀬 彰:エヌビディア合同会社 シニアデベロッパーテクノロジーエンジニア
- 大友 広幸:東京工業大学 横田理央研究室 博士課程1年
- 太田 満久:株式会社ブレインパッド チーフデータテクノロジーオフィサー / TensorFlow User Group
- 藤原 秀平:株式会社ディー・エヌ・エー ソフトウェアエンジニア / TensorFlow User Group
- 大島 聡史:名古屋大学 情報基盤センター 准教授
プログラム
- 11月5日(木)
- 9:30 Zoom接続開始
- 10:00 - 12:00 イントロダクション
- 趣旨説明
- 参加者の自己紹介・課題説明
- スーパーコンピュータ「不老」の紹介とログイン・動作確認
- 13:00 - 16:50 実践(途中、自由休憩)
- 16:50 - 17:00 事務連絡
- 17:00 終了
- 11月6日(金)
- 10:00 - 10:30 情報交換
- 10:30 - 16:00 実践(途中、自由休憩)
- 16:00 - 17:00 実施内容の紹介
- 17:00 終了
開催実績
- 9チーム14名の皆様に本イベントへご参加いただきました。
- ハッカソン実施時に生じた問題や共有した情報は「不老」の運用改善などにも活用させていただく予定です。
関連資料
- 不老におけるOptunaを利用した分散ハイパーパラメータ最適化(10月23日に開催したOptuna利用講習会の資料)
- Optuna分散学習@「不老」Type II サブシステム補足(DBの起動に1ノード余計に使わない方法)
問い合わせ先
- 名古屋大学 情報推進部 情報基盤課 共同利用担当
- Tel: 052-789-4354・052-789-4379
- Mail: kyodo<アットマーク>itc.nagoya-u.ac.jp