名古屋大学情報基盤センターと國家理論科學研究中心數學組との共同研究契約の締結(更新)について

2022年02月21日 (月) 掲載

名古屋大学情報基盤センター(以降、本センター)は、台湾の國家理論科學研究中心數學組 (National Center for Theoretical Sciences (NTCS), Mathematics Division)と、学術交流に関する協定、および学術交流に関する覚書(Memorandum of Understanding, MOU)を、2022年2月10日に更新の締結をいたしました。

NCTS數學組は、国立台湾大学の敷地内にある台湾政府の研究センターです。NCTSは、1997年に設立された科学府を起源としており、数学研究部門と物理学研究部門の2部門ありますが、それぞれ独立した研究センターです。年間300人以上の海外研究者の来訪、年間30件以上の国際会議が開催されています。NCTSの研究者は、国立台湾大学を中心とする台湾の大学教員が兼務しているほか、年間20人程度のポスドク採用がなされている、台湾有数の研究センターです。

本センターはNTCSと2017年2月21日に初めてMOUを締結し、今回は更新の締結になります。本締結により、情報基盤センターが有する共同利用・共同研究拠点(JHPCN)のスーパコンピュータシステムを利用する全国のユーザへの研究成果の普及、および、計算科学とコンピュータサイエンス分野の学際領域研究をさらに推進します。 名古屋大学では、スーパーコンピュータを利活用した人工知能(AI)の研究が活発化しています。スーパーコンピュータ「不老」を活用し、自動運転や医用画像処理などの幅広い分野で、AIを活用した成果が創出されています。

本契約の更新により、大規模計算向け自動チューニング手法、数値アルゴリズム開発、数値計算ライブラリの開発と普及、および、医用画像処理におけるスーパーコンピュータを活用したAI技術等がさらに進展し、高性能計算(HPC)、計算科学、および、コンピュータサイエンス分野の教育研究に貢献します。


NCTS 協定書およびMOUに署名するNTCSセンター長 李瑩英 教授

ITC 協定書およびMOUに署名する情報基盤センター長 森健索 教授

(参考)
「名古屋大学情報基盤センターと國家理論科學研究中心數學組との共同研究契約の締結について」(2017年2月21日締結)
(https://icts.nagoya-u.ac.jp/ja/information/event/2017-02-27-ncts.html)