LS-DYNAを利用しているのですが、精度を倍精度や倍々精度に設定したいと思っています。精度の設定方法を教えてください。
LS-DYNAのNQSジョブでの計算依頼方法
解析データが存在するディレクトリ上で、dynasol または dynasold コマンドで計算依頼(NQSジョブ)します。
単精度版モジュールの計算依頼コマンド:
dynasol [ケース名] [CPU数] [キュー] [CPUリミット] [オプションパラメータ]
倍精度版モジュールの計算依頼コマンド:
dynasold [ケース名] [CPU数] [キュー] [CPUリミット] [オプションパラメータ]
オペランドの説明
- ジョブ名
- S-DYNAの解析入力ファイルの名前を指定します。
- CPU 数
- 計算に利用するCPU数(1~15)を指定します。実行時間を短縮できます。目安は、1CPU当り、数万接点が割り当てられるようにします。接点数が 少ない場合、このCPU数に大きな値を設定すると、CPU間の通信のオーバーヘッドが増え、実行時間が増加します。
- キュー
- 計算依頼するジョブクラスの名前を指定します。(p8.or. p16) 計算に利用するCPU数と、利用するCPUの経過時間から決めます。
- p8
- 経過時間:200時間,利用可能CPU数:1~8
- p16
- 経過時間:200時間,利用可能CPU数:1~15
- CPUリミット(省略可)
- CPUの制限時間を、時間数(HH)で指定します。
- 省略値は、40時間です。
- このCPUリミットは、総CPUタイム(使用するCPUの合計です。このCPUリミット値を、使用するCPU数で割った値が、ジョブクラスの経過時間を超えないように指定してください。
- オプション(省略可)
- オプションパラメータを指定するときに、記述します。(複数指定可)
- このパラメータを指定するときは、前述のCPUリミットパラメータは省略できません。
- 計算依頼ジョブは、CPUリミット値と、ジョブクラスの経過時間で制限されます。
使用例
CPU当りのCPUリミット値:5 時間、ジョブクラスの経過時間:200 時
hpc% dynasol case1 8 p8
CPU当りのCPUリミット値:100時間、ジョブクラスの経過時間:200 時間
hpc% dynasold case2 12 p16 1200