第2回データサイエンス支援サービスシンポジウムの開催について

2017年05月19日 (金) 掲載

この度、名古屋大学情報基盤センターでは「第2回データサイエンス支援サービスシンポジウム」を開催することとなりました。つきましては、ご多忙のこととは存じますが、是非ご参加いただきますようご 案内申し上げます。

開催趣旨
 昨今、ビッグデータや機械学習に代表されるデータサイエンスの研究に注目が集まっています。これらが対象とする分野は、天文、流体、気象、化学、物理など行った分野から、医療、経済、自動車、人の行動などといった社会情報基盤などの分野まで幅広く及んでいます。データサイエンス分野で取り扱う蓄積データ量は数ペタバイト規模となり増大してきており、これらのデータから価値ある情報を取り出すには、コンピューティングの分野、あるいは、大規模の情報を短時間で移動させるネットワーキングの分野との連携も欠かせません。 本シンポジウムでは、データサイエンスに関する最先端研究の動向と、データサイエンスに関連する研究を支援するサービスについて、世界トップクラスの研究者をお招きし、コンピューティングを含むデータサイエンスに関する講演をいただくと共に、将来提供可能な新サービスの技術要求について理解を深める機会としたいと思います。

主催
名古屋大学情報基盤センター
大阪大学サイバーメディアセンター
共催
東北大学サイバーサイエンスセンター
学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点(JHPCN)
後援
大学ICT推進協議会(AXIES)高品質セキュリティICT部会
開催日時
平成29年6月20日(火)13:00~16:30
場  所
大阪大学サイバーメディアセンター本館(吹田)内、サイバーメディアコモンズ
http://www.cmc.osaka-u.ac.jp/?page_id=2599
アクセス
http://www.cmc.osaka-u.ac.jp/?page_id=136
サイバーメディアセンターは、吹田、豊中、箕面キャンパスにありますが、本館は吹田キャンパスにあります。
対  象
どなたでも参加できます。
申込方法
事前登録等は不要ですので、当日会場までお越しください。
参加費
無料
本件照会先
E-mail: katagiri@cc.nagoya-u.ac.jp
名古屋大学情報基盤センター教授 片桐孝洋

プログラム:

・13:00-13:10 開会挨拶
村瀬勉 教授(名古屋大学情報基盤センター)

・13:10-13:55 基調講演
「大阪大学におけるビッグデータの研究と人材育成」
下條 真司 教授(大阪大学サイバーメディアセンター)
概要:大阪大学におけるデータサイエンスの研究及び人材育成の取り組みとして、データビリティフロンティア機構が本年4月より、本格的に始動した。ここでは、この機構の研究、スマートキャンパスへの取り組みや人材育成への取り組みなどについて紹介する。

・13:55-14:05 休憩

・14:05-14:25  講演
「Cold Storage Geo Replication 技術の取り組み」
松岡茂登 教授(大阪大学サイバーメディアセンター)

・14:25-14:45 講演
「NAIST小規模計算サーバの利用状況と今後の展望」
新井イスマイル 准教授(奈良先端大学院大学総合情報基盤センター)
概要:奈良先端大では4年毎に小規模計算サーバを更新して学内研究者のデータサイエンスのプラットフォームを最新に維持している。主記憶が2TBの大容量記憶ノードやOracle Bigdata Appliance等、一研究室では購入・維持が困難な機器を維持し、稼働率も高い一方で、共用機器として運用する都合上、利用の自由度に制約があるため、利用者数が伸び悩む問題も抱えている。本発表ではこの小規模計算サーバの運用の現状と今後の調達の展望について紹介する。

・14:45-15:05 講演 「自然言語処理を支える大規模計算資源」
岡崎直観 准教授(東北大学大学院情報科学研究科)
概要:大規模言語データの解析と深層学習などを中心に、自然言語処理における大規模計算資源の活用事例を紹介する。

・15:05-15:20 休憩

・15:20-15:40  講演
「名古屋大学情報基盤センターにおけるデータサイエンス支援サービスについて」
 片桐孝洋 教授(名古屋大学情報基盤センター)
概要:当センターでは、ビッグデータや機械学習に関する研究支援のため、平成28年度に専用のファイルシステム導入とファイル課金制度の改訂を行った。本発表では、データサイエンス研究支援のための提供資源とサービス事例について紹介する。

・15:40-16:00 講演
「ハイパフォーマンスインタークラウドにおけるビッグデータアプリの最適配備」
棟朝雅晴 教授(北海道大学情報基盤センター)
概要:北海道大学においては、平成30年4月より「北海道大学ハイパフォーマンスインタークラウド」としてのサービス提供に向け、スーパーコンピューター、ベアメタルサーバを中心とした高性能なプライベートクラウド、さらに、北海道から沖縄に至る全国規模の遠隔サイトを含めたインタークラウドシステムの設計、構築を進めている。本講演では、その概要について紹介したのち、広域インタークラウド環境におけるビッグデータアプリケーションの最適配備に関する研究(CRESTビッグデータ)について議論する。

・16:00-16:20  講演
「公立大学における行政データの活用可能性について」
阿多信吾 教授(大阪市立大学情報基盤センター)
概要:公立大学における今後の可能性として、行政データを活用・分析し、自治体の施策に活用することが検討されている。本発表では、本学における行政データの活用に関して現状と今後の方向性について述べる。

・16:20-16:30  閉会挨拶
松岡茂登 教授(大阪大学サイバーメディアセンター)