大学の様々な活動が、国内だけでなく国際的な広がりを緊密にしていく中で、優れた教育・研究環境を提供するために、大学の情報環境もまた、国際的に高い水準である必要がある。そのため、情報基盤、情報サービスおよび利用者に関する多様化するニーズの優先順位を明確化し、利便性、安全性および信頼性に配慮しつつ、必要な情報環境を効率的かつ経済的に実現することを目的に、情報戦略室のメンバを中心に議論を重ね立案し、名古屋大学情報環境マスタープラン2010を平成22年3月に全学で策定した。
名古屋大学情報連携統括本部では、平成22年度から平成27年度までの6年間、本マスタープランに則り情報環境の整備に努めてきた。e-learningシステムのNUCT、教育研究向けファイルサービスNUSSなど構成員の教育研究活動に密接に関係するサービスの開始、情報セキュリティ研修、情報セキュリティ自己点検、ソフトウエア資産管理などの情報コンプライアンスにかかわる諸活動、ペタフロップス級のスーパーコンピュータとそこで生まれるデータを可視化できる大規模可視化システムの導入に代表される世界最先端の研究を情報の側面から支える設備導入を進めてきた。
一方、高等教育機関である名古屋大学においてその主役となる学生の情報環境に対する接し方も大きく変化してきている。最初に接する情報デバイスがスマートフォンであるなど、この5年間において我々を取り巻く情報環境は大きく様変わりしている。このような情報環境の変化も踏まえて、名古屋大学情報環境マスタープラン2016を策定した。
- 理念と戦略目標
- 名古屋大学が置かれている状況
- 情報環境マスタープラン策定の理念と基本方針
- 基本となる戦略
- 利用者中心(基本戦略(1))
- 第3期目標大学経営の可視化と高度化
- 第4期目標国際基幹大学としての名古屋大学を支える情報環境展開
- 長期ビジョンに基づくマイルストンの設定(基本戦略(2))
- 実績と現状
- 第三期マイルストン「大学経営の可視化と高度化」
- 第四期マイルストン「国際基幹大学としての名古屋大学を支える情報基盤展開」
- 評価
- 実施体制の高度化(基本戦略(3))
- 運用体制
- 人材の確保と育成
- 研究開発支援体制
- 経費
- 情報環境整備のための評価指標
- あとがき
本件問い合わせ先
情報連携統括本部情報推進部情報推進課
電話:052-789-4352