武田 一哉 本部長 (副総長, CIO・CISO)
通信や情報処理サービスの変容・革新的発展が続く現在、大学に対しても「あらゆる大学活動が最新の技術で情報支援されたキャンパス」の提供、すなわち「クールなデジタルユニバーシティであること」が望まれています。このような環境を提供するためには、日々大規模な情報サービスを教育研究・大学経営のために提供し、悪意ある情報攻撃と闘うとともに、限りある資源を将来に渡って有効に活用するための戦略を立案・推進することが不可欠です。
令和2年4月、岐阜大学との経営統合にあたり、名古屋大学では「情報連携推進本部」の下で「情報基盤センター」「情報セキュリティ室」「情報戦略室」の3組織が協力して、大学のデジタル化を加速する体制としました。3組織の具体的な使命は以下のとおりです。
情報戦略室は、本部長の指揮の下で総合的なデジタル施策を企画・立案してその実現を図ります。そのために、学内のニーズを吸い上げ、周辺技術の調査を行い、関連投資の現状把握・分析を行うことで情報関連予算の効率的配分します。すなわち、学内情報システムとその活用方法の最適化・効率化を継続的に実施します。
情報セキュリティ室は、日夜ネットワークを監視し、セキュリティ事故に一次対応します。また、サイバーセキュリティに関する情報収集と予防体制の整備も行います。
情報基盤センターは、文部科学省の共同利用・共同研究拠点として認定を受けた全国共同利用施設として、学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点を形成し、学術・研究基盤の更なる高度化等に寄与します。具体的には、学内の情報ネットワークと共同利用設備であるスーパーコンピュータを運用する一方で、大規模情報ネットワークやスーパーコンピュータの設計・運用のような臨床的情報技術を、関連部局と連携して研究します。さらに、大学のデジタル化を推進するための調査・技術支援・リテラシー教育・啓発活動を実施します。
また、事務局情報推進部は、情報連携推進本部と一体となって、全学の情報に関する業務等を管理運用し、情報サービス業務及び教育・研究の情報化支援業務等を行います。
厳しさを増す我が国の文教財政、人口減、グローバルな大学間競争など、国立大学をめぐる環境が激変する中、名古屋大学情報連携推進本部は、総力を結集して「クールなデジタルユニバーシティ」の実現を目指します。今後とも、ますますのご協力とご支援をお願いいたします。